2016年3月に墨田区の春秋旅行社から電話が入り、中国から80名ほどの卓球クラブ旅行団が日本観光に来るが、「日本での卓球大会に参加して交流したい」との話で、「関西から入国して10日間ほどの旅行中に参加できる大会があれば…」とのことでした。関西方面でも探したようですが、適当な大会がなく神奈川の話を聞きつけてきたようです。
そんな急に多くの人を受け入れる可能性のある大会はひらつかのK2リーグしか思いつかず、神奈川卓球協議会内部で検討しましたが初めてのことでもあり、「果たしてうまく運営できるものなのか」など、否定的な意見が多くありました。
ただ、スポーツ連盟として国際交流は大きなテーマでもあり、今年もフランスFSGTと卓球交流を計画しています。今回の話は多くの選手を迎えてのまさに草の根の交流であることを考えると、ぜひとも実現したいと考えました。
神奈川で毎月平日に行われているK2リーグは、川崎・とどろきアリーナ52台、湘南・ひらつかアリーナ60台の大会で、最近は毎回各400名あまりの参加者となっています。とどろきの大会は東京からの参加者も多く毎月のように断りが出ている状況なので、交渉を重ねた結果、上記の大会に男女各12名、計24名の参加が決まりました。
大会を具体化するうえで多くの課題がありました。K2リーグはすべての参加者に点数をつけて実力が同じ人が対戦するシステムになっていますが、実力がわからない中国人を同じ扱いにできるのか、賞品は、ゼッケンは、意思の疎通に問題はないか等々。
最終的には加盟員の中国出身者や役員の友人に土浦から来てもらうなど数名の応援も得られて無事終了し、各ブロックではそれなりの交流もできて楽しい一日を過ごしました。今回は全60ブロック中、男女まったく同数の参加大会で中国選手は上位から男女各12ブロックに配置し、1ブロックに1名ということもあり充分な会話ができなかった面もありました。それでも、成績として24ブロック中9名の優勝ということで程よい交流となったと思います。
先方は雲南省のチームでこれからもたびたび多くの観光団が訪日する予定があり、種目も様々あるので引き続き交流したいとの希望でした。